「着物扇子の 差し方」で検索された方へ。本記事は、初めてでも迷わないように着物に扇子をさす方法の基本を整理し、扇子はどこに挿すのが正しいですか、着物の扇子は右側か左側か、どちらが上ですかといった疑問に順序立てて答えます。女性と男性の違い、留袖や訪問着での作法、帯に扇子をさす 意味まで、礼装で恥をかかないポイントを網羅します。
本文では、左側に差す位置や見える長さ、開く向きの決まりを図解イメージ前提で言語化し、着物 扇子 持ち方や所作の注意点も具体的に紹介します。末広をあおがないマナーや、TPOに合わせた選び方まで確認できる構成です。今日の装いにすぐ生かせる実用的なガイドとしてお役立てください。
- 着物に扇子をさす正しい位置と角度を理解できる
- 女性と男性で異なる扇子の差し方と見せ方を学べる
- 留袖や訪問着など装い別のマナーを把握できる
- 扇子を扱う際の動作や持ち方の美しい所作が身につく
- 末広の意味や礼装における役割を正しく理解できる
※この記事はプロモーションを含みます。
着物扇子の 差し方と基本マナーを徹底解説
- 着物の扇子は左側に差すのが基本で、開く側を上にする
- 女性は帯と帯揚げの間に差し、先端を2〜3cm見せるのが品よく見える
- 男性は着物と角帯の間に、後ろ斜めに差し1〜2寸(約3〜6cm)出すのが正式
- 金または銀の地紙を外側に見せ、格式を保つ
- 末広(礼装扇子)はあおがず、儀礼用として静かに扱う
- 差す角度はまっすぐよりもやや後方へ傾けると安定する
- 立礼では差したまま、座礼では膝前に置くのが美しい作法

着物に扇子をさす方法は?初心者が知るべき基本
着物に扇子をさす方法には、見た目の美しさと礼儀作法の両方が求められます。特にフォーマルな場では、正しい位置と差し方を守ることで上品な印象を与えることができます。まず基本として、扇子は帯と帯揚げの間に差し込み、体の左側に配置します。この位置は、古くから護身用の短刀を差していた場所に由来しており、和装の伝統的な形を守る意味があります。
扇子を差す際は、開く側を上に向けるのが正しいとされています。これは「末広がり」を意味し、縁起の良い形を保つためです。また、女性の場合は金色または銀色の地紙を外側に見せるようにします。一方、男性は竹骨の白扇(はくせん)を用い、紙の白い面が外側になるように差すのが正式です。
扇子の先端は帯から2〜3センチ程度出るように差し込むと、見た目のバランスが良くなります。浅すぎると落ちやすく、深すぎると見えにくくなるため注意が必要です。また、真っすぐ垂直ではなく、わずかに後ろ斜めに傾けると、動作の際に邪魔にならず自然な印象を与えます。
初心者の方がよくある間違いとして、帯揚げと着物の間に直接扇子を差してしまうケースがあります。これはマナー違反とされるため避けましょう。正しい位置と角度を意識すれば、扇子を美しく見せることができ、全体の装いも引き締まります。
このように、着物に扇子をさす基本は「左側」「帯と帯揚げの間」「開く側を上」という3つのポイントを押さえることが大切です。少しの角度と差し込み具合に気を配るだけで、より洗練された和装姿を演出できます。
扇子はどこに挿すのが正しいですか?位置と高さの目安
扇子をどこに挿すのが正しいかは、性別や着物の種類によって細かな違いがありますが、共通して言えるのは体の左側に差すということです。この位置は、右利きの人が多いことを前提に、右手で扇子を取り出しやすいように決められています。左側に差すことで、動作が自然で美しく見えるため、礼儀作法としても定着しました。
女性の場合は、扇子を帯と帯揚げの間に差し、帯から2〜3センチほど先端を出すのが基本です。開く側(扇面の広がる方)を上にし、金や銀の面が外に見えるようにします。深く差しすぎると見栄えが悪くなり、浅すぎると動いた拍子に落ちてしまうことがあるため、差し込みの深さを調整することが大切です。
男性の場合は、角帯と着物の間に差し込みます。帯の左脇あたりに少し斜め後ろ方向へ差すと、自然で動きやすくなります。目安としては、先端を1〜2寸(約3〜6センチ)ほど出すと、見た目のバランスも良く取り出しやすくなります。
また、扇子の向きにも注意が必要です。地紙(扇の紙部分)は外側、開く側は上向きにして差すのが正しい向きです。逆にすると不格好に見えたり、縁起が悪いとされる場合もあるため気をつけましょう。なお、フォーマルな場では装飾の少ない白扇や末広(すえひろ)を使用し、あくまで儀礼用として扱うのが望ましいです。
このように、扇子を挿す位置と高さはわずかな違いで印象が大きく変わります。正しい位置に差すことで、和装全体の品格が高まり、所作もより美しく見えるでしょう。
着物の扇子は右側か左側か?正しい配置と理由
着物の扇子は右側ではなく、左側に差すのが正しい配置です。これは、古くからの日本の礼装文化や所作の美しさを重んじる考え方に基づいています。右利きの人が多い日本では、左側に扇子を差すことで、右手で自然に取り出せるようになっているのです。
この左側の配置は、かつて武士が刀を差していた位置にも通じます。刀を左に差すことで右手で抜きやすくする動作が基本だったことから、和装の中でも左側に装飾や小物を配置するのが礼儀正しい形とされました。現代では護身具ではなく、扇子や末広(すえひろ)などの儀礼小物にその伝統が引き継がれています。
また、扇子を左側に差すことで、着物全体のバランスが美しく見えるという理由もあります。帯の中央や右側に差すと不自然に見えるだけでなく、歩行時に着物の裾に引っかかったり、袖と干渉して動きが乱れることがあります。左側は立ち居振る舞いの際に干渉しにくく、自然で洗練された印象を与えるため、最も適した位置なのです。
なお、フォーマルな場で使用する末広(祝儀扇)の場合も、差す位置は同様に左側が基本です。取り出すときも右手で静かに持ち上げるようにし、乱暴に抜いたり広げたりしないよう注意が必要です。これは、相手への敬意を表す所作のひとつとして重要視されています。
つまり、着物の扇子は「左側に差す」ことで美しさと礼儀の両方を保つことができます。伝統的な意味と実用性の両面から見ても、左側が最も合理的で格式ある配置といえるでしょう。
着物の扇子はどちらが上ですか?開く向きの決まり
着物の扇子を差す際の向きは「開く側を上」にするのが正式です。これは、扇子の形が「末広がり」を意味し、縁起の良い方向を上に向けることで幸福や繁栄を願う日本の伝統的な考え方に基づいています。逆向きにすると、縁起が下がるとされるだけでなく、見た目の印象も崩れてしまいます。
女性の場合、扇子の地紙(じがみ:紙の部分)が金または銀で装飾されていることが多く、この金銀の面を外側(相手側)に向けるのが正しい向きです。これは、華やかさと上品さを演出するための作法であり、結婚式や式典などの場では特に重要視されます。一方で男性の場合は、竹骨に白地の紙を使った白扇(はくせん)を用い、紙の白い面を外側に見せるのが正式です。
また、扇子を差す角度にも決まりがあります。まっすぐに挿すのではなく、わずかに後ろ斜め方向へ傾けて差すと、帯とのバランスが整い、見た目に動きが出て自然な印象を与えます。立ち姿勢や歩く動作の際にも邪魔にならないため、所作全体が美しくまとまります。
このような細やかな作法は、一見些細に思えるかもしれませんが、和装の世界では「小物ひとつにも礼が宿る」と言われています。扇子の向きを正しく整えることは、単なる形ではなく、相手や場への敬意を表す大切な行いです。
まとめると、着物の扇子は「開く側を上」「金銀(または白)の面を外側」にするのが正解です。この向きを守ることで、見た目の美しさと礼儀を両立でき、より上品で洗練された印象を与えることができるでしょう。
- 扇子は左側に差す:右手で取り出しやすく、全体の姿勢が美しく見える
- 差す位置:女性は帯と帯揚げの間、男性は角帯と着物の間が正解
- 差し方:まっすぐではなく少し後ろに傾けると自然で上品
- 出す長さ:先端が帯から2〜3cm(男性は1〜2寸)出る程度が目安
- 開く向き:開く側を上にして「末広がり」の形を表す
- 地紙の向き:女性は金銀の面を外側、男性は白地を外側にする
- フォーマル場面:白扇・末広を使用し、扇いで涼を取るのはマナー違反
- 誤りやすい点:帯揚げと着物の間に直接差すのは避ける
- 縁起と由来:刀を左に差していた伝統が基になっている
- 角度のポイント:やや後方斜めに差すと動作が自然で見た目も整う
- 女性の印象アップ:金銀の面が外に出ることで華やかさが増す
- 男性の装い:竹骨の白扇を選び、清潔で落ち着いた印象に仕上げる
- 着崩れ防止:深すぎず浅すぎない位置で安定させることが大切
- 動作の注意:扇子を抜く・戻す際は静かに丁寧な所作を意識
- 美しい所作:小物一つひとつに礼を込める心が和装の本質
| 世代 | 商品名 | タイプ | 推奨シーン | 素材 | 特徴 / ポイント | 参考価格 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 子ども(7歳前後) | 七五三用 飾り扇子(女児) | 飾り扇子 | 七五三写真・参拝 | 紙・竹(開かない仕様) | 帯に差すだけで正装感が出る・壊れにくい飾り用 | ¥1,000〜¥2,500 | 開閉しないタイプか要確認・遊ばせない |
| ティーン〜20代 | 舞扇堂 カジュアル扇子 | 夏扇子 | 浴衣・夏祭り・日常 | 綿・竹 | 軽量・柄バリエーション豊富・初めてでも扱いやすい | ¥2,000〜¥4,000 | 礼装には不向き・派手柄は場を選ぶ |
| 20代〜30代(女性) | 女性用 末広(金・銀) | 末広(祝儀扇) | 訪問着・式典・結婚式参列 | 黒塗り骨・和紙(金/銀箔) | 帯左に差す基本形・金銀面で上品さを演出・儀礼用 | ¥3,000〜¥7,000 | 涼ぎ目的で扇がない・保管時は湿気に注意 |
| 30代〜40代(男性) | 白扇(はくせん・無地) | 末広(男性用) | 紋付袴・式典・挨拶 | 竹骨・和紙(白) | 角帯と着物の間へ・先端1〜2寸出す・清廉な印象 | ¥2,500〜¥6,000 | 汚れが目立つため持ち運びは袋で保護 |
| 30代〜50代(男女) | 白竹堂 シルク扇子 | 夏扇子(上質) | 浴衣・観劇・会食の待機時 | シルク・唐木/竹骨 | 薄手で風量良好・ケース付属・ギフトにも適する | ¥4,000〜¥9,000 | 礼装の儀礼用途には末広を選ぶ |
| 40代〜60代(女性) | 蒔絵・金彩 末広(留袖向け) | 末広(礼装) | 黒留袖・親族席・公式行事 | 黒塗り骨・箔押し和紙 | 鶴亀など吉祥モチーフ・厳かな場に調和 | ¥6,000〜¥15,000 | 装飾が派手すぎない柄を選ぶ |
| 50代〜(男性) | モーニング扇(洋装兼用) | 白扇(洋装兼用) | モーニング・式典・叙勲参列など | 竹骨・和紙(白)・意匠入り | 和洋いずれも対応・改まった場で違和感なし | ¥5,000〜¥12,000 | 用途外のカジュアルでは浮く可能性 |
| 茶道(全年代) | 茶扇子(短寸・折据) | 茶道用扇子 | 稽古・初釜・呈茶席の挨拶 | 紙・竹(短め) | 膝前に置く所作に最適・流派指定寸法あり | ¥1,200〜¥3,500 | 末広とは用途が異なるため併用に注意 |
| 通年(ギフト・汎用) | 伊場仙 江戸扇子(定番柄) | 夏扇子(伝統) | 贈答・観光用・普段使い | 和紙・国産竹 | 老舗品質・江戸趣味の意匠・長く使える作り | ¥3,500〜¥8,000 | 礼装の儀礼目的は末広を選択 |
着物 扇子 差し方 女|女性が守るべき正式な差し方と注意点
女性の礼装での扇子の扱いは、見た目の整いと所作の丁寧さを同時に満たすことが前提です。基本は体の左側、帯の上端と帯揚げの下端のあいだに差し、先端が2〜3cm見える程度にとどめます。向きは扇面が開く側を上、地紙(金または銀)を相手側に。こうすれば、取り出し動線が短く、帯周りのラインも保てます。振袖など帯揚げが厚い場合は、帯揚げが潰れない位置を探し、必要に応じて帯揚げと帯の重なりのゆるい部分へ軽く差し替えると安定します。
注意したいのは、帯揚げと着物の身頃の間へ直接差す行為です。布地を引きつらせ、見映えを損ねるため避けます。歩行や着座で落ちやすいと感じたら、差し込みを数ミリ深くし、角度をわずかに後ろへ倒して固定力を高めましょう。挨拶で手に持ったあとは、帯と帯揚げの間に静かに戻します。末広(祝儀扇)は儀礼小物であり、涼を取る目的であおがないのが作法です。茶席では茶扇子を用いる決まりがあるため、用途を混同しないことも大切です。参考として老舗の解説も確認すると安心です。
着物 扇子 差し方 向き|見た目が美しく見える角度のコツ
全身のバランスを良く見せるコツは、向きと角度にあります。まず向きは開く側を上、女性は金銀の地紙を外側、男性は白地を外側が原則です。次に角度は帯に対してわずかに後ろ斜め(約10〜20度)へ倒す意識を持つと、帯の面がすっきり見え、袖の振りとも干渉しにくくなります。垂直に差すと先端が目立ちすぎ、前傾では歩行時に帯に当たりやすいため避けましょう。高さは帯上から先端が2〜3cm見えるラインを基準に、体型や帯結びで微調整します。
安定度を上げるには、差し込む前に扇子の根元(要)を親指と人差し指で軽くつまみ、布地を押し広げずに差すこと。滑る素材の帯揚げでは、布の織り目に沿って差す向きを選ぶと保持力が増します。写真撮影や階段の上り下りでは、先端が外へ跳ねないかをこまめに確認すると安心です。儀礼では、見せたいのは「末広がり」の形であり、装飾を誇示することではありません。過剰に角度を付けず、派手に突出させないのが上品に見せる近道です。作法の詳細は和装専門店の案内も参考になります。
着物扇子の 差し方を男女別に詳しく解説

- 浅すぎると落ちやすく、深すぎると見えないため適度な差し込みが大切
- 使用後は静かに帯と帯揚げの間へ戻し、乱雑な所作は避ける
- フォーマルでは派手な柄よりも控えめな色味が品位を高める
- 訪問着や留袖など、装いの格に合わせて扇子の色と素材を選ぶ
- 取り出す際は右手で要を支え、体の中心で静かに扱う
- 礼装用扇子は清潔さが第一で、使用前後の手入れも欠かせない
- 保管時は布袋に入れ、湿気や直射日光を避けることで長持ちする
おすすめ末広・扇子
礼装の基本。帯左に差し、金銀の面を外側に。訪問着・式典に最適
角帯に1〜2寸見せで凛とした印象。紋付袴や式典で活躍
普段使い・贈答に。伝統意匠で長く使える一品(礼装は末広推奨)
浴衣や夏祭りに。軽量で柄豊富、初めてでも扱いやすい
着物 扇子 差し方 男|角帯に差す正しい位置と角度
男性が着物で扇子を差す場合は、女性とは異なり角帯と着物の間に差すのが正式な方法です。差す位置は体の左側、腰骨あたりの少し後ろ寄りが目安です。これは右手で自然に取り出せる動作を考慮した配置であり、礼装や儀式の場においても整った印象を与えます。差す角度は垂直ではなく、やや後方斜め(10〜20度程度)を意識すると、帯との一体感が生まれ美しく見えます。
扇子の出す長さは1〜2寸(約3〜6cm)程度が適切です。深く差し込みすぎると見えにくくなり、浅いと落ちやすくなるため、腰の動きに合わせて安定する位置を調整します。地紙(紙の部分)は外側に向け、開く側を上にするのが礼儀です。白扇(はくせん)を使用する場合、紙の白さが相手側から見えることで清廉な印象を与えます。特に紋付袴や式典では、派手な柄や色を避け、白無地の扇子を選ぶのが一般的です。
また、座礼の際は扇子を帯から抜いて前に置き、挨拶の区切りとして使う流派もあります。その場合も、あおぐ目的ではなく儀礼的な意味合いで扱うのが基本です。帯に戻す際は、無理に押し込まず、布を痛めないよう慎重に差し込みます。正しい位置・角度・向きを守ることで、和装全体の印象が引き締まり、男性らしい凛とした立ち姿を演出できます。
このような所作は古くから「身のこなしも礼儀の一部」とされ、細部まで意識することが品格につながります。角帯に扇子を差す姿勢を整えることは、単なる形式ではなく、伝統文化を尊重する心の表れでもあります。
帯に扇子をさす 意味|末広に込められた縁起と由来
帯に扇子を差す風習には、見た目の装飾だけでなく、縁起物としての深い意味があります。特に礼装で用いられる「末広(すえひろ)」は、扇の形が広がることから「末広がり=繁栄・発展」の象徴とされています。開いたときに形が下から上へ広がる姿は、人生や家運が上向くことを表し、慶事の席では欠かせない小物です。
この末広を帯に差す習慣は、江戸時代に武家社会の儀礼から広まったとされています。当時、刀を持たない場面では扇子を帯に差すことで「身を守る意志」と「敬意を示す姿勢」を象徴していました。現代ではその名残が残り、礼節・清らかさ・吉兆の象徴として扱われています。
男性の白扇、女性の金銀の末広はいずれも「扇が開く=運が開く」という意味を持ち、結婚式や式典などでは欠かせない存在です。また、帯に差しておくことで、常に礼を尽くす姿勢を保ち、いつでも丁寧な対応ができるという心構えを表しています。これが「帯に扇子を差す人は礼を忘れない」と言われる所以です。
さらに、末広はあおぐための道具ではなく、「あくまで礼の象徴」として扱われます。涼を取る目的で使用するのはマナー違反とされ、手に持つ際も軽く添える程度に留めるのが上品です。帯に扇子を差す行為には、格式を重んじる日本の美意識が凝縮されており、単なる飾りではなく、精神性を伴った文化として受け継がれています。
留袖 扇子の 差し方|立礼・座礼での所作と作法
留袖を着用する場面は、結婚式や公式な式典など、格式の高い儀礼に限られます。そのため、扇子(末広)の差し方や扱い方も細やかな所作が求められます。基本は帯と帯揚げの間、左側に差すのが正しい位置です。先端が帯の上から2〜3cmほど見えるようにし、開く側を上に向け、金または銀の地紙が外側になるように整えます。このとき、扇子の角度は真っ直ぐではなく、わずかに後ろ斜めに傾けると立ち姿が美しく映えます。
立礼(立ったままの挨拶)の際は、扇子を帯に差したまま両手を軽く前で重ね、体をやや前傾にして礼を行います。無理に抜く必要はありません。一方、座礼(正座での挨拶)の場合は、扇子を帯から抜き、膝の前に静かに置きます。置く位置は体の正面やや左寄りで、扇の要(かなめ)を自分に向け、開く側を相手側に向けるのが作法です。置いたまま扇を開かず、「あおがない」ことが儀礼上のマナーです。
また、扇子は挨拶や祝辞の区切りとして扱うもので、決して実用目的ではありません。立ち上がる際には、手早く帯へ戻すのではなく、軽く両手で包むように持ち、落ち着いて帯に差し込みます。帯を押し潰さないよう、差す角度を保つのがポイントです。留袖は日本女性の第一礼装であり、全体の所作は「静かで品よく」が原則。扇子の扱いも含め、動作の一つひとつに落ち着きと優雅さを意識しましょう。
このように、留袖での扇子の差し方は単なる装飾ではなく、敬意と節度を形で表す礼儀の一部です。正しい位置・角度・扱い方を身につけることで、場にふさわしい気品を演出できます。
訪問着 扇子 差し 方|略礼装での使い方と注意すべきマナー
訪問着を着る場は、結婚式のゲスト、茶会、公式な挨拶など「略礼装」に分類されます。この際に持つ扇子は、留袖の末広(すえひろ)と同様に左側の帯と帯揚げの間に差し込みますが、全体の印象がやや軽やかになるよう意識することが大切です。金または銀の地紙を外側にし、先端が2〜3cmほど見えるように差す点は同じですが、訪問着では華美になりすぎない上品な扇子を選ぶのが理想です。
立ち姿では、帯と扇子の角度をわずかに後ろへ傾けると、優しい印象になります。柄のある帯の場合は、扇子の位置を柄の重なりに合わせると全体のバランスが取れます。特に写真撮影時には、扇子が真っ直ぐになっていると堅い印象を与えるため、軽く角度をつけるだけで自然な雰囲気を出すことができます。
訪問着での扇子の扱いにおいて注意したいのは、儀礼の度合いに応じて使用を控える判断です。略式の場やカジュアルな会食では、扇子を帯に差さずにハンドバッグに入れておくのもマナー違反ではありません。逆に、格式のある席では扇子を帯に差すことで、礼を尽くす意識を示すことができます。扇子を持つ手や差す位置に無駄な動きがないよう、立ち座りの際は落ち着いた所作を心がけましょう。
また、末広は飾りではなく「礼の象徴」です。使用目的はあくまで敬意を表すためのものであり、実際にあおぐ行為は避けるのがマナーです。扇子を扱う所作ひとつで印象は大きく変わります。華やかさの中にも品を保ち、和装全体の調和を意識すると、より完成度の高い着姿に仕上がります。
- 留袖での扇子の位置:帯と帯揚げの間、左側に差す。開く側を上、金銀の地紙を外側に向ける。
- 角度の基本:真っすぐ差さず、わずかに後ろ斜め(10〜20度)に傾けると立ち姿が美しく見える。
- 立礼時の作法:扇子は帯に差したまま軽く会釈。抜かずに両手を前で重ね、姿勢を正す。
- 座礼時の扱い:扇子を抜いて膝前に置き、要(かなめ)を自分側、開く側を相手側に向ける。
- 末広(すえひろ)の扱い:礼の象徴であり、あおがないのが正式なマナー。
- 扇子を戻す際の注意:慌てず静かに帯へ戻す。布を押し潰さないように角度を保つ。
- 見た目の印象:先端が2〜3cm出る程度が理想。深すぎず浅すぎない差し方が上品。
- 立ち居振る舞い:静かで落ち着いた動作を意識し、全体の所作で品格を示す。
- 訪問着での扇子:同じく左側に差すが、留袖よりも軽やかさを意識する。
- 柄とのバランス:帯の模様に重ねるように差すと、全体の調和がとれる。
- 略礼装での対応:カジュアルな席では帯に差さず、バッグに入れても問題ない。
- 使用目的:扇子は礼の象徴。実際に扇ぐ目的で使うのはマナー違反。
- 装いの一体感:角度と位置を整えることで着姿全体がまとまり、上品に見える。
- 扇子選びのポイント:訪問着には華やかすぎない金銀扇子を。柄や色は控えめに。
- 所作の心構え:「静かに、丁寧に」。動作を最小限にし、場への敬意を表す。
着物 扇子 持ち方|手に取る際の美しい所作とポイント
着物を着ているときの扇子の持ち方は、所作の美しさを左右する大切な要素です。特に式典やお茶席などのフォーマルな場では、扇子の扱い方一つで印象が大きく変わります。まず基本となるのは、扇子を右手で持ち、根元部分(要:かなめ)を軽く支える形です。人差し指を扇子の外側に添え、残りの指で優しく包み込むように持つと、手元に品格が出ます。左手は下から軽く支える程度で、両手を添えるとより丁寧な印象になります。
扇子を扱うときは、無駄な動作をせずにゆったりとした流れを意識しましょう。持ち上げるときや差し替えるときは、ひじを高く上げず、体の中心線から外れないようにするのがポイントです。歩く際に扇子を手に持つ場合は、先端を前方に向けず、地紙(紙の部分)を上向きにして静かに持つと上品に見えます。
また、フォーマルな場では扇子を開いてあおぐことはマナー違反です。特に末広(祝儀扇)は礼を示す象徴であり、実用目的で使うものではありません。お辞儀の際に扇子を手に持つ場合は、胸の高さで軽く構えたまま礼をするのが美しく見える姿勢です。座礼では、膝前に扇子を置いて礼をするのが正式な作法とされています。
さらに、扇子を人に渡すときや受け取るときも注意が必要です。根元の要部分を相手に向けるのは無作法とされ、必ず地紙を上にして両手で持ち、紙の面を相手側に向けるようにします。こうした一つひとつの動作が、和装における礼儀と美しさを形にしています。扇子を正しく持ち、自然に扱えるようになることで、着物姿全体の完成度がぐっと高まります。
Q. 末広は帯のどこに差すのが上品に見えますか?
A. 左側の帯と帯揚げの間に差し、先端が2〜3cm見える程度が目安です。角度はわずかに後ろ斜めにすると所作が乱れにくくなります。基礎の用語整理は「着物 数え方の基本と単位一覧」で確認できます。
Q. 女性の礼装ではどんな扇子を選べばいいですか?
A. 礼装には黒塗り骨で金銀の末広が無難です。柄は控えめを選ぶと全体が上品にまとまります。選び方のコツは「着物リメイク 小物の作り方とおすすめリメイクショップ紹介」が参考になります。
Q. 髪型とのバランスを整えるポイントは?
A. 扇子は左帯に控えめ、髪は顔まわりをすっきり見せると縦ラインが整います。フォーマルの髪型は「着物ボブ そのままは失礼?フォーマルで守るべき髪型マナー」を参照ください。
【保存版】着物を安心して学べる公式ガイド&信頼できる情報源まとめ

着物 扇子 マナーと総まとめ|着物扇子の 差し方を正しく身につけよう
- ✅ 着物の扇子は左側に差すのが基本である
- ✅ 開く側を上に向けて末広がりの形を示すべきである
- ✅ 女性は帯と帯揚げの間に差し先端を2〜3cm見せるのがよい
- ✅ 女性は金または銀の地紙を外側に向けるのが作法である
- ✅ 男性は着物と角帯の間に差し先端を1〜2寸出すのが標準である
- ✅ 男性は白扇を用い紙の白面を外側に見せるのが整っている
- ✅ 扇子は帯に対してわずかに後ろ斜めに傾けると美しく安定する
- ✅ 帯揚げと着物の身頃の間へ直接差すのは避けるべきである
- ✅ 末広は礼の象徴であり場であおがないのが原則である
- ✅ 使用後は静かに帯と帯揚げの間へ戻すのが望ましい
- ✅ 立礼では差したまま礼し座礼では膝前に置く所作が適切である
- ✅ 取り出しは右手主体で要を軽く支え丁寧に扱うのが良い
- ✅ フォーマルは装飾を控えめにし柄より品位を優先すべきである
- ✅ 浅過ぎると落ち深過ぎると見えないため差し込み深さを調整する
- ✅ 保管と持ち運びは袋を使い汚れや湿気を避けるのが無難である
着物に扇子を合わせるときのマナーは、「差し方・持ち方・扱い方」の3つが基本軸になります。これらを正しく身につけることで、和装としての完成度と礼節が自然に備わります。まず、扇子は帯と帯揚げの間(女性)や角帯と着物の間(男性)に差すのが原則です。開く側を上にして、金や銀、白の地紙を外側に向け、2〜3cmほど先端を出すと美しく見えます。
扱いのマナーとして重要なのは、「扇子を広げてあおがない」ことです。末広はお祝いごとの象徴であり、涼をとるための道具ではありません。特に結婚式や式典などの場では、扇子を帯に差したまま動作を行い、必要なときだけ取り出して礼を添えるのが正式な使い方です。また、差す位置が深すぎると目立たず、浅すぎると落ちやすいため、体の動きに合わせて調整します。
さらに、扇子を使うときの姿勢や動作にも注意が必要です。立礼(立っての挨拶)では帯に差したまま礼を行い、座礼(座っての挨拶)では膝前に置きます。いずれの場合も、扇子を清らかに扱う姿勢が求められます。礼の動作中に雑な所作をすると、全体の印象が損なわれるため、あくまで静かに、落ち着いた動きを心がけましょう。
最後に、扇子は「装飾品」ではなく「礼を形にする道具」です。持つ人の心構えを映すものとして、差し方や扱い方には常に丁寧さが求められます。これらの基本を理解していれば、どのような場面でも自信を持って美しい所作ができるようになります。着物扇子の差し方とマナーを正しく身につけ、和装文化の魅力をより深く感じてみましょう。
