お宮参りを前に、「産着は赤ちゃんに直接着せるの?」「紐はどこへ通す?」「母親と祖母のどちらが抱くの?」と迷っていませんか。普段触れる機会が少ない衣装だからこそ、当日に柄が見えない、紐の位置が分からないといった失敗は起こりやすいものです。
お宮参りの産着着方は、赤ちゃんを抱いた大人の上から掛けるのが基本です。ただし、きれいに整えるには、産着と長襦袢の重ね方、紐を袖へ通す順序、背中の柄を見せる向きを事前に確認しておく必要があります。
また、伝統的には父方の祖母が抱くとされてきましたが、現在は母親や父親が担当しても問題ありません。着る人の決め方、産着を掛けるタイミング、持ち運び方についても、形式だけでなく赤ちゃんと家族の体調を基準に判断することが大切です。
この記事では、産着の正しい掛け方を手順ごとに整理し、男の子・女の子の違い、よくある間違い、紐がない場合の対処、季節ごとの安全対策まで解説します。当日慌てずに参拝できるよう、準備から完成まで順番に確認していきましょう。
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お宮参り 産着着方の基本と正しい手順
お宮参りの産着着方で最初に覚えたいのは、赤ちゃんへ普通の着物のように着せるのではなく、赤ちゃんを抱いている大人の上から掛けることです。産着と長襦袢の重ね方、紐の通し方、柄の向きを順番に確認しましょう。
産着は抱っこした大人の上から掛ける
産着は赤ちゃんへ直接着付ける着物ではなく、赤ちゃんを抱いた大人の上から掛ける祝い着です。「赤ちゃんの着物だから袖へ腕を通す」という誤解を、最初に解消しておきましょう。
お宮参りは生後1か月前後に行われることが多く、赤ちゃんの首がまだすわっていない場合があります。そのため、通常の着物のように腕を動かして着付けるのではなく、頭・首・背中を支えた抱っこの姿勢を保ち、赤ちゃんと抱く人を産着で覆う形が基本です。背中に描かれた大きな柄は、抱く人の正面側から見えるように掛けます。
現場でよくある失敗は、先に大人が産着を羽織り、その中へ赤ちゃんを入れようとすることです。この方法では抱き直す動作が増え、首の支えが不安定になりやすいため、先に赤ちゃんを安全に抱き、補助者が産着を掛ける順番が適しています。1人でも不可能ではありませんが、着付けにかかる手間と時間、柄を直す回数を考えると、初めてなら2人で行う方が確実です。
産着は赤ちゃんを固定する抱っこ具ではありません。紐を結んだ後も、抱く人は頭・首・体を両腕で支え続けます。鼻と口が布で隠れていないか、顎が胸側へ深く曲がっていないかも確認してください。この見出しで迷ったらコレ:赤ちゃんを先に抱き、補助者が大人の上から産着を掛けます。
横抱きと縦抱きのどちらで掛ける?
首すわり前は、頭と首を支えやすい横抱きが選ばれやすいものの、横抱きだけが正式な方法という決まりはありません。縦抱きに慣れている場合でも、後頭部と首を確実に支え、鼻と口、顎の位置を目で確認できる姿勢にします。
写真で顔が見えやすいという理由だけで、不慣れな抱き方へ変更するのは避けましょう。抱き方の判断軸は見栄えではなく、首を支え続けられるか、呼吸を確認できるか、抱く人が無理なく保持できるかの3点です。
産着と長襦袢を重ねて紐を通す手順
産着と長襦袢は同じ向きに重ね、右側の紐は右袖、左側の紐は左袖へ通します。紐をそのまま背中へ回せばよいという認識は、袖や柄が崩れる原因になります。
清潔で平らな場所に産着を広げ、その内側へ長襦袢を重ねます。衿、袖、裾の向きをそろえ、襦袢の袖が産着の中で裏返ったりねじれたりしていないか確認します。次に、産着と長襦袢の右側の紐をまとめて右袖の中へ通し、袖口から出します。左側も同じ手順で左袖へ通します。
よくある失敗は、産着の紐だけを袖へ通し、長襦袢の紐を内側へ残すことです。襦袢だけが緩み、裾や袖口から大きくはみ出しやすくなります。回避策は、左右それぞれで産着と長襦袢の紐を1組として扱うことです。別々に直すより、抱っこ前に平らな場所で重ね直す方が時間を短縮でき、当日の運用でも崩れにくくなります。
紐は強く引くほどきれいになるわけではありません。引きすぎると袖口や背中に放射状のシワができるため、2枚がずれない程度にそろえます。レンタル品では長襦袢が一体化していることもあるので、独自に糸を切らず説明書を優先してください。この見出しで迷ったらコレ:左右それぞれの産着と長襦袢の紐をセットにして、同じ側の袖へ通します。
紐は袖のどこから通す?
紐は身頃側から袖の中へ入れ、袖口へ向かって通します。右側の紐を左袖へ交差させるのではなく、右は右、左は左でそろえるのが基本です。通した後は袖口から紐が出ていることを確認します。
途中で紐が動かない場合は、強く引っ張らず、袖を平らにしてねじれや引っ掛かりを探します。古い産着では紐や縫い目が弱っていることもあるため、力任せに引くと破損につながります。
お宮参り 着物 着せ方 男の子の基本
お宮参りの着物の着せ方は、男の子も赤ちゃんを抱いた大人の上から産着を掛ける方法が基本です。男の子だけに必要な特別な結び方はありません。
男の子の産着には、黒、紺、青、緑、白などを基調としたものが多く、鷹、兜、龍、虎、松、宝船などの柄がよく使われます。これらは健やかな成長、守護、飛躍などの願いを表す意匠として選ばれてきましたが、柄の意味によって着せ方が変わるわけではありません。
お宮参り 着物 着せ方 男の子で見栄えをよくするポイントは、背中の大きな柄を抱く人の正面側へ向けることです。紐を左右の袖へ通してから背中側で結ぶと、袖が柄の前へ垂れにくくなります。家紋入りの産着では、赤ちゃんの姿勢を動かさず、補助者が布だけを調整して家紋とメイン柄を見せます。
黒や紺は男の子の定番ですが、白、グレー、淡い青、くすみ色を選んでも問題ありません。購入品や家族から譲られた産着は、紐の劣化、長襦袢のずれ、保管中のシワがないかを事前に確認し、必要なら呉服店へ相談しましょう。
産着着せ方男の子の柄を見せるコツ
産着着せ方男の子で柄をきれいに見せるには、鷹や兜などのメイン柄を撮影者側へ向け、袖を柄の外側へ整えます。紐を強く締めれば柄が見えるという考えは誤りです。
男の子用の産着は、背中から裾へ大きな柄が続く構図が多く、掛ける向きや袖の位置で見え方が大きく変わります。産着の背中側が抱く人の正面に来るように掛け、赤ちゃんの顔の下へメイン柄が広がる状態を作ります。家紋がある場合も、まず赤ちゃんの安全な姿勢を決めてから産着だけを調整します。
よくある失敗は、完全な左右対称を目指して産着を何度も引っ張り、赤ちゃんの姿勢まで崩してしまうことです。回避策は、柄の中心、赤ちゃんの顔、袖の3点に優先順位を付けることです。参拝中は多少のシワを許容し、写真撮影の直前だけ補助者が袖と柄を整える方が、掛け直しに必要な時間と赤ちゃんの負担を減らせます。
風の強い日に袖を広げすぎると、布があおられて赤ちゃんの顔へかかることがあります。屋外では袖を完全に左右へ伸ばさず、補助者が支えられる範囲で整えてください。この見出しで迷ったらコレ:左右対称より、赤ちゃんの顔とメイン柄が同時に見える位置を選びます。
写真撮影の直前に確認する場所
撮影前は、赤ちゃんの鼻と口、メイン柄の中心、左右の袖、長襦袢のはみ出し、紐による大きなシワの順に確認します。安全確認を先に行い、その後に柄を整えると見落としを防げます。
抱く人が産着を直すために片手を離すのは避け、撮影者または補助者に整えてもらいます。数枚撮影したら一度産着を外し、赤ちゃんの体温や機嫌を確認する運用も有効です。
神社での参拝や自宅での撮影に加えて、産着の柄や表情をきれいに残したい場合は、出張してくれるカメラマンに依頼する方法もあります。
写真館の予約が取りづらい時期でも、自宅や神社まで来てくれるので日程を合わせやすく、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングを逃しません。
お宮参り 着物 着せ方 女の子の基本
お宮参りの着物の着せ方は女の子も男の子と同じで、抱っこした大人の上から産着を掛けます。性別によって紐の通し方や結び方を変える必要はありません。
女の子の産着では、赤、ピンク、朱色、白、紫などが伝統的に多く、鞠、桜、牡丹、蝶、御所車、花車などが代表的です。現在は水色、黄色、緑、淡いくすみ色なども選ばれており、女の子は赤やピンクでなければならないという決まりはありません。
お宮参り 着物 着せ方 女の子で意識したいのは、花や鞠などの中心柄を袖で隠さないことです。長襦袢と産着の紐を左右の袖へ通し、抱く人の背中側で結んだ後、袖を外側へ軽く広げます。華やかな柄が多い産着ほど、布を強く引くより、赤ちゃんの顔まわりに余白を残して整える方が自然に見えます。
帽子やよだれかけを合わせる場合は、産着の色柄とのバランスだけでなく、赤ちゃんの顔を隠していないか確認します。帽子の紐はきつく締めず、長い紐を首元へ垂らさないようにしてください。女の子も男の子も、見た目より呼吸、首の支え、体温調節を優先する点は共通です。
お宮参り 産着 誰が着るかの決まり
お宮参りの産着は赤ちゃんのための衣装ですが、実際には赤ちゃんを抱く大人の上から掛けます。現在は母親、父親、祖母の誰が抱いても問題ありません。
伝統的には、父方の祖母が赤ちゃんを抱き、その上から産着を掛ける習わしが知られています。出産後の母親が参拝を控えた古い風習や、産後間もない母親の負担を減らす意味が背景にあるとされています。ただし、これは全国共通の絶対的な決まりではありません。
お宮参り 産着 誰が着るかで迷ったら、赤ちゃんを安定して抱けること、長時間の抱っこが負担にならないこと、家族が納得していることを基準にします。参拝中は父親、家族写真では母親、祖父母との写真ではそれぞれ交代する方法も自然です。誰か1人だけが抱き続ける必要はありません。
母親は産後約1か月で体調が十分に戻っていない場合があります。また、高齢の祖母には長時間の抱っこが負担になることもあります。伝統を尊重したい家庭は両家で事前に相談しつつ、当日は赤ちゃんと抱く人の体調を優先してください。
産着の色柄が決まったら、抱く母親自身の訪問着の色にも悩む方が多いでしょう。産着と重ならない色の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。
お宮参り 産着着方の注意点と当日の準備
お宮参りの産着着方は、正しい手順だけでなく、掛けるタイミング、持って行き方、紐がない場合の対処、安全な運用まで準備しておくことが重要です。当日に慌てないよう、移動から参拝、撮影までの流れを確認しましょう。
お宮参り 産着を着るタイミング
産着は自宅で下準備を済ませ、神社や撮影場所へ到着してから必要な場面で掛ける方法が実用的です。自宅から掛け続ける方が正式という決まりはありません。
自宅では、産着と長襦袢を重ね、左右の紐を袖へ通すところまで準備します。神社へ着いたら、おむつ替えや授乳を済ませ、赤ちゃんの体調と機嫌を確認してから掛けます。この順番なら、着付け直後のおむつ交換や吐き戻しによる汚れ、移動中のシワを減らせます。
よくある失敗は、自宅で完成させた状態のまま車へ乗り、チャイルドシートへの乗せ降ろしで産着が崩れることです。自宅で掛ける方法は準備場所を確保しやすい反面、移動時間が長いほど着崩れと体温上昇のリスクが増えます。到着後に掛ける方法は補助者と場所が必要ですが、着用時間と直しにかかる手間を抑えやすくなります。
授乳直後は吐き戻しに注意し、赤ちゃんが落ち着いてから掛けます。夏は祈祷や撮影の直前、冬も暖房の効いた場所では必要な場面だけ掛けてください。この見出しで迷ったらコレ:下準備は自宅、産着を掛けるのは神社到着後が実用的です。
参拝と写真撮影で掛ける時間を分ける
祈祷の待ち時間が長い場合は、受付時から掛け続けず、開始時刻が近づいてから着せます。参拝後に写真を撮る場合も、いったん外して休み、撮影直前に掛け直すと赤ちゃんの負担を減らせます。
神社によって待合場所、授乳室、撮影可能な場所が異なります。混雑する入口や階段では着付けず、ベンチや屋根のある平らな場所を選んでください。
お宮参り 産着の持って行き方と準備
お宮参りの産着は、長襦袢と紐を整え、風呂敷または衣装バッグへ入れて持って行きます。購入時の箱ごと運ばなければならないという決まりはありません。
前日に清潔な場所で産着を広げ、表裏、長襦袢、左右の紐、付属品を確認します。紐を袖へ通しておく場合は、絡まないよう軽くまとめます。帽子、よだれかけ、お守りなどは小袋へ分け、返却物一覧や持ち物メモと一緒に管理すると、神社で付属品が見つからない失敗を防げます。
よくある失敗は、小さなバッグへ産着を押し込み、袖や柄へ強い折りジワを付けることです。箱は形を保ちやすい一方で持ち運びにくく、衣装バッグは軽い一方で圧迫されやすいため、移動手段で選びます。車なら箱や大きめのバッグ、徒歩や公共交通機関なら風呂敷と防水バッグを組み合わせると運用しやすくなります。
家族から譲られた産着や仕立て直した着物は、紐の有無と縫製状態も確認してください。七五三で使用した着物は、加工内容によって産着へ戻せないことがあります。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
産着を持ち運ぶ前の判断早見
| 移動条件 | 向いている方法 | 事前準備 | 落とし穴 |
|---|---|---|---|
| 車で移動 | 箱・大きめの衣装バッグ | 平らに置ける場所を確保 | 飲食物や足元へ置かない |
| 徒歩・公共交通機関 | 風呂敷+防水バッグ | 付属品を小袋にまとめる | 小さく折りすぎない |
| 雨天 | 密閉できる防水バッグ | タオルと予備袋を用意 | 濡れた傘と一緒にしない |
| レンタル品 | 届いた専用バッグを使用 | 返却物を撮影して記録 | 箱や返送袋を処分しない |
どの方法でも、袖と裾を強く圧縮しないことが共通条件です。雨で濡れた場合や汚れが付いた場合は、自分で洗濯・アイロン・シミ抜きをせず、購入店またはレンタル店へ確認してください。
お宮参り 祝い着に紐がない場合の対処
お宮参りの祝い着に紐がない場合は、購入店・レンタル店・呉服店へ確認します。リボンや安全ピンで代用すればよいという考えは、破損や事故につながるため避けてください。
産着には一般的に左右の付け紐がありますが、古い祝い着では保管時に外されていたり、七五三用へ仕立て直した際に仕様が変わったりしている場合があります。レンタル品では、紐が別袋に入っている、長襦袢と一体化している、店舗独自の留め方になっているケースもあります。
ケースもあります。
よくある失敗は、当日に紐がないと気づき、荷造り紐、クリップ、安全ピンなどで急いで固定することです。自己流の方法は準備時間を短縮できるように見えても、赤ちゃんの顔や首へ部品が触れる、衣装を傷つける、途中で外れるといった問題を運用では補えません。まず内側、袖、長襦袢、付属品袋を確認し、店舗へ写真を送って判断を仰ぎます。
自前品へ紐を新しく付ける場合は、縫い付け位置と強度が必要になるため、呉服店や和裁を扱う店へ相談してください。当日までに対応できない場合は、産着なしで参拝し、撮影を別日に行う選択肢もあります。この見出しで迷ったらコレ:代用品で固定せず、まず店舗へ紐の仕様を確認します。
紐が見つからないときの確認順序
最初に産着の身頃内側、左右の袖付近、長襦袢、帽子や小物が入った付属品袋を確認します。レンタル品は商品写真や同梱一覧と照合し、欠品の可能性があれば使用前に連絡してください。
古い産着では、紐そのものだけでなく縫い付け部分の生地が弱っている場合があります。紐だけを購入して家庭で縫い付ける前に、生地が負荷へ耐えられる状態かも確認が必要です。
産着着せ方の間違いと正しい直し方
代表的な産着着せ方の間違いは、紐を袖へ通さない、首の後ろで結ぶ、メイン柄を内側へ向けることです。崩れた部分だけを強く引っ張るより、一度緩めて順番から直します。
紐を袖へ通さず直接結ぶと、左右の袖が前へ垂れてメイン柄を隠しやすくなります。また、食事用エプロンのように首の真後ろで結ぶと、抱く人の首へ負担が集中し、正面側にも大きなシワができます。産着と長襦袢の紐は同じ側同士をまとめ、左右の袖口から出して背中へ回すのが基本です。
よくある失敗は、撮影直前に柄が見えないことへ気づき、抱く人が片手で産着を強く引くことです。部分的な引っ張りではシワが別の場所へ移り、赤ちゃんの支えも不安定になります。回避策は、補助者が背中の結び目を少し緩め、袖、襦袢、柄の順に整え直すことです。30秒程度で直せない崩れ方なら、一度外して平らな場所からやり直します。
最も優先して直すべき間違いは、布が赤ちゃんの鼻や口を覆っている状態です。柄、袖、襦袢のはみ出しは後から直せますが、呼吸と首の支えは待てません。この見出しで迷ったらコレ:顔と首を確認し、次に紐、袖、柄の順で直します。
産着の崩れ方別チェック
| 見えている症状 | 主な原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 袖が柄を隠す | 紐を袖へ通していない | 一度外して左右の紐を袖へ通す |
| 首元にシワが集中 | 首の後ろで結んでいる | 肩・脇から背中へ回して結び直す |
| 襦袢が大きく出る | 襦袢の紐だけが緩い | 2枚を重ね直して紐をまとめる |
| 柄がほとんど見えない | 前後が逆・中心がずれている | 背中の柄を撮影者側へ向ける |
直す間も、抱く人は赤ちゃんの頭と首を支え続けます。補助者がいない状態で大きく崩れた場合は、無理に片手で直さず、産着を外して安全な場所へ移動してください。
季節別の着せ方と赤ちゃんの安全対策
季節別の着せ方は、産着の中へ重ね着する量と、産着を掛ける時間の両方で調整します。「夏は薄い産着なら大丈夫」「冬は産着だけで暖かい」という判断は避けましょう。
産着は表地と長襦袢が重なるため、見た目以上に熱がこもることがあります。春と秋は朝夕と日中の寒暖差、夏は高温多湿と直射日光、冬は屋外と暖房の効いた室内の温度差が問題になります。肌着、ベビードレス、カバーオール、おくるみを組み合わせ、移動先で脱ぎ着できるようにします。
よくある失敗は、季節名だけで服装を決めることです。同じ夏でも冷房のある写真館と屋外の神社では条件が異なり、冬でも暖房の強い待合室では汗をかくことがあります。運用で補うには、産着を移動中から掛け続けず、参拝や撮影の直前だけ使用します。夏に安全な着用時間を一律の分数で示すことはできないため、顔色、汗、体の熱さ、機嫌、反応を継続して確認します。
鼻と口を布で覆わず、首すわり前は頭と首を確実に支えてください。顔が非常に赤い、体が熱い、ぐったりしている、呼吸が苦しそうなど普段と違う様子があれば、産着を外して適温の場所へ移動します。この見出しで迷ったらコレ:産着は必要な場面だけ掛け、季節名ではなく当日の環境と赤ちゃんの状態で調整します。
季節ごとの服装と運用の目安
| 季節・天候 | 赤ちゃん側の調整 | 産着の運用 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 春・秋 | 脱ぎ着しやすい肌着と服 | 気温差に応じて外す | 汗をかいた後の冷え |
| 夏 | 薄手で吸湿性のある肌着 | 参拝・撮影時だけ短時間 | 高温多湿・直射日光 |
| 冬 | 肌着・服・おくるみで調整 | 暖房下では外すことも検討 | 厚着による汗 |
| 雨・強風 | 濡れと体温低下を防ぐ | 屋根のある場所で掛ける | 袖が顔へかかること |
乳児への水分補給や体調管理は、月齢や授乳方法によって異なります。大人用の熱中症対策飲料を自己判断で与えるのではなく、授乳や体調に不安がある場合は小児科や助産師へ相談してください。
赤ちゃんの安全を優先した産着の掛け方
産着を掛けるときは、柄の見え方よりも赤ちゃんの呼吸、首の支え、体温の3点を優先します。産着の紐を結べば赤ちゃんも固定されるという考えは誤りです。
お宮参りの時期は首がすわっていない赤ちゃんも多いため、抱く人は産着を整えている間も頭と首を支え続けます。鼻と口へ産着や長襦袢がかからないようにし、顎が胸側へ深く曲がっていないか確認してください。産着は祝い着であり、抱っこひものように赤ちゃんを支える器具ではありません。
当日に起きやすい失敗は、写真撮影の直前に柄のずれへ気づき、抱く人が片手を離して産着を引っ張ることです。赤ちゃんが泣き始めると周囲も焦りやすく、紐を強く締めて短時間で直そうとしがちです。回避するには、抱く人は赤ちゃんの保持に専念し、補助者が「顔まわり・紐・袖・柄」の4か所を順番に整えます。30秒ほどで直せない場合は、一度産着を外してやり直す方が安全です。
夏は薄い産着でも熱がこもる可能性があります。厚生労働省も、子どもは体温調節能力が十分に発達していないため、日陰の利用やこまめな休憩が必要だと案内しています。暑い日の注意点は厚生労働省の熱中症予防情報も確認してください。この見出しで迷ったらコレ:抱く人と産着を整える人を分け、呼吸・首・体温を先に確認します。
お宮参り当日に起きやすい失敗例
神社へ到着してから初めて産着を広げ、紐の通し方が分からず、祈祷の受付時間が迫って焦るケースがあります。前日に1回練習し、産着と長襦袢の紐を左右の袖へ通しておけば、当日は赤ちゃんを抱いて掛ける工程から始められます。
撮影中に赤ちゃんの顔へ袖がかかった場合は、写真を撮り続けず、すぐに産着を外して呼吸と顔色を確認します。「せっかく整えたから」と数分我慢させるのではなく、1カットごとに顔まわりを確認する方が、結果として撮り直しも少なくなります。
お宮参りの産着に関するよくある質問
産着は赤ちゃんに直接着せますか?
通常の着物のように赤ちゃんの腕を袖へ通すのではなく、赤ちゃんを抱っこした大人の上から掛けます。赤ちゃんを先に安全に抱き、別の人が産着を掛けるとスムーズです。
産着の紐はどこで結びますか?
産着と長襦袢の同じ側の紐をまとめて袖へ通し、抱く人の背中側へ回して結びます。首の真後ろではなく、肩甲骨付近で蝶結びにすると、首へ負担が集中しにくくなります。
母親や父親が赤ちゃんを抱いてもよいですか?
問題ありません。伝統的には父方の祖母が抱くとされてきましたが、現在は母親、父親、母方の祖母などが担当できます。赤ちゃんを安定して抱けることと、抱く人の体調を優先します。
男の子と女の子で産着の着せ方は違いますか?
基本的な掛け方、紐の通し方、結び方は男女共通です。主な違いは色柄や意匠で、男の子には鷹や兜、女の子には鞠や花などが選ばれる傾向があります。
産着の紐がない場合はどうしますか?
安全ピン、クリップ、荷造り紐などで代用せず、購入店・レンタル店・呉服店へ確認してください。古い産着や仕立て直した着物では、紐が外されている場合があります。
産着はいつ掛けるのがよいですか?
自宅で産着と長襦袢の下準備を行い、神社や撮影場所へ到着してから掛ける方法が実用的です。移動中の着崩れや汚れを抑え、夏は産着を掛ける時間も短くできます。
夏は産着を何分まで掛けられますか?
気温、湿度、直射日光、産着の素材、赤ちゃんの体調が異なるため、安全な時間を一律には決められません。参拝や撮影に必要な短時間だけ掛け、待ち時間と移動中は外してください。
1人でも産着を掛けられますか?
不可能ではありませんが、首すわり前の赤ちゃんを抱きながら紐と柄を整えるのは難しくなります。初めての場合は、1人が赤ちゃんを抱き、もう1人が産着を掛ける2人体制が適しています。
まとめ|お宮参り 産着着方を確認して安全に参拝
お宮参りの産着着方は、赤ちゃんを安全に抱いてから、大人の上へ産着を掛けるのが基本です。産着と長襦袢を重ね、左右の紐を同じ側の袖へ通し、抱く人の背中で結びます。前日に家族で手順を確認し、神社へ到着してから2人で掛けるとスムーズです。
男の子と女の子で基本的な掛け方に違いはなく、誰が抱くかも家庭で決められます。柄や写真映えだけにこだわらず、赤ちゃんの呼吸、首の支え、体温、機嫌を優先し、季節や体調に合わせて無理のないお宮参りにしましょう。












